UHFアンテナ交換のやり方をプロが解説!初心者DIYでも安心な手順と注意点

「特定のチャンネルだけ映らない…」「テレビ画面が乱れる…」
そんなテレビのトラブルは、UHFアンテナが原因かもしれません。
築年数の経過した戸建住宅では、アンテナや配線が劣化し、電波の受信状態が悪化する恐れがあります。
この記事では、UHFアンテナの基本知識から、自分で交換する手順、安全対策まで初心者の方にもわかりやすく解説しています。
また、ご自身でできることを把握したうえで「難しいかも…」と感じた場合は、無理をせずアンテナ工事専門業者にご相談ください。
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【UHFアンテナ】役割と用途別の違いを紹介
UHFアンテナは、「極超短波」と呼ばれる300MHz〜3GHzの電波を送受信するためのアンテナです。
用途は多岐にわたり、地上デジタル放送の受信はもちろん、アマチュア無線や消防・救急などが使用する業務用通信にも活用されています。
UHFアンテナは、目的に応じて形状や性能が大きく異なるため、用途に合ったアンテナを選ばなければ、正しく電波を送受信することができません。
ここでは、代表的な3種類のUHFアンテナについて、その特徴と違いをご紹介します。
主なUHFアンテナ
- 地デジUHFアンテナ:テレビの電波をキャッチする、家庭用の受信アンテナ
- 無線用UHFアンテナ:会話やデータのやり取りに使う、送受信アンテナ
- 業務用UHFアンテナ:警察・消防・タクシーなど、現場での通信専用アンテナ
地デジ用UHFアンテナ
地上デジタル放送(13~52ch)を受信するためのアンテナ。テレビの映りが悪いときに交換するアンテナです。
- 目的:地上デジタルテレビの受信
- 使用周波数帯:470~710MHz
特徴
- 八木式、平面型、ユニコーン型など複数の形状
- 高感度・高指向性(電波塔の方向に向けて設置)
- 屋根上や外壁など屋外設置が一般的、耐候性・耐風性が重要
無線用UHFアンテナ
アマチュア無線や特定小電力無線機、無線LANなどに使われるアンテナ。送受信の両方に対応します。
- 目的:無線通信(アマチュア無線、特定小電力、無線LANなど)
- 使用周波数帯:例)430〜440MHz(アマチュア無線)、2.4GHz帯(無線LAN)
特徴
- 通信の送受信両方に対応(地デジは受信専用)
- 携帯型・車載型・基地局用など多様なタイプ
- 指向性や利得、取り付け自由度を重視
業務用UHFアンテナ
警察・消防・タクシー無線など、法人向けの業務用通信に用いられるアンテナ。一般家庭では使用しません。
- 目的:業務用無線通信(例:MCA無線、タクシー・警察無線)
- 使用周波数帯:400MHz帯・800MHz帯など
特徴
- 安定通信が最優先、堅牢設計
- 屋外基地局・車載型・携帯型など用途ごとに専用設計
- 法規制や認証基準への適合が必須
多くの家庭では、屋外に設置された地デジ用UHFアンテナがテレビ放送を受信しています。
アンテナを交換する際は、対応用途が合っているかを確認しましょう。
UHFアンテナ交換前に!故障を見極める3つのチェックポイント
テレビの映りが悪くなったとき、その原因は本当にアンテナにあるのでしょうか。
アンテナを交換する前に、不具合の原因になっている可能性がある箇所をチェックしておきましょう。
チェックポイント
- テレビ
- ケーブル・ブースター・分配器
- アンテナ本体
① テレビの状態をチェックする
まずはテレビ本体をチェックしましょう。
- 特定のチャンネルが映らないのか
- 別の部屋のテレビは正常に映っているのか
もし1台だけ映りが悪い場合は、アンテナではなくテレビや配線に原因があります。
特定のチャンネルが映らない場合の対処法は、下記の記事でも詳しくご紹介しております。

② ケーブル・ブースター・分配器をチェックする
次にアンテナからテレビまでの中継機器の状態をチェックします。
- 同軸ケーブルにサビや断線はないか
- ブースターの電源ランプは点灯しているか
- 分配器の接続にぐらつきや接触不良がないか
中継機は経年劣化や、湿気による腐食も考えられます。
10年以上使用している場合は、アンテナ本体よりも先にケーブルやブースター、分配器の交換を検討しましょう。
③ アンテナ本体をチェックする
最後に屋外に設置されたUHFアンテナ本体をチェックします。
- アンテナが傾いていたり、ぐらついていないか
- 表面にサビや腐食がないか
- マスト(支柱)や固定金具はしっかり取り付けられているか
アンテナ本体の確認は高所での作業になるため、危険です。
ご自身の目視で可能な範囲でのチェックにとどめておきましょう。
「これは自分では難しそう」と感じた場合は、無理をせずアンテナ工事専門業者に相談しましょう。
UHFアンテナを選びで失敗しないための3つのポイント
ここから、UHFアンテナを交換する際のアンテナ選びのポイントを3つご紹介します。
アンテナ選びのポイント
- 対応周波数帯を確認する
- 利得(dB値)が合うものを選ぶ
- 設置環境に合ったアンテナを選ぶ
① 対応周波数帯を確認する
地デジ用UHFアンテナは、13〜52チャンネル(470〜710MHz)のテレビ電波を受信するアンテナです。
地域によって使用されているチャンネルが異なるため、住んでいる地域のチャンネル(周波数帯)を確認しましょう。
対応していない周波数帯のアンテナを選んでしまうと、一部のチャンネルが映らないなど不具合の原因になります。
② 利得(dB値)が合うものを選ぶ
利得(ゲイン)は、アンテナがどれだけ効率よく電波を受信できるかを示す指標です。
数値が高いほど遠くの電波を拾いやすくなります。
しかし、利得が高すぎると強すぎる信号によりノイズが増えてしまい、映像が不安定になります。
電波状態が良好な市街地などでは、中〜低利得(10〜20db)のアンテナが適していることが多いです。
③ 設置環境に合ったアンテナを選ぶ
UHFアンテナは、設置する場所によって適したタイプが異なります。
設置場所 | 向いているアンテナ | 注意点 |
屋根上 | 八木式アンテナ | 高所作業が必要。風の影響を受けやすい |
外壁・ベランダ | 平面(デザイン)アンテナ | 施工が簡単。見た目を重視する方に人気 |
屋内 | 室内用小型アンテナ | 受信感度が不安定になりやすく非推奨 |
屋外に設置する場合は、雨風への耐久性や見た目、施工のしやすさも考慮して選択しましょう。
アンテナ交換に必要な工具と作業時間の目安
UHFアンテナの交換はどんな道具が必要で、どのくらい作業時間がかかるのでしょうか。
ここでは基本的な道具、所要時間の目安、さらにあると便利なアイテムをご紹介します。
必要な工具
アンテナの交換作業には以下の工具が必要です。
工具 | 用途 |
---|---|
六角レンチ | マストを固定するボルトの調整に使用 |
ドライバー(プラス・マイナス) | 端子や金具の取り外し・取り付けに使用 |
スパナ | アンテナやマストの金具の固定に使用(サイズ要確認) |
同軸ケーブル処理工具 | ケーブルの皮むきやコネクタの取り付けに使用 |
これらの工具はホームセンターやネットショップで入手できます。事前に揃えておきましょう。
作業時間の目安
- 所要時間の目安:初めての場合で約1時間半〜2時間程度
- 分配器や複数テレビの確認作業あり:+30分ほど
アンテナ交換は、できるだけ午前中に始めるのがおすすめです。
明るい時間帯が作業しやすく、万が一のトラブルにも余裕を持って対応できます。
作業中に不安を感じたら、無理をせずアンテナ工事専門業者に相談しましょう。
あると便利なアイテム
必要工具のほか、以下のアイテムも用意しておきましょう。
アイテム | 用途 |
ビニールテープ | ケーブルの防水処理や仮止めに使用 |
脚立またははしご | 高所作業用。必ず安定した場所に設置 |
安全帯(ハーネス) | 屋根上での作業時には必須レベルの安全対策 |
特に屋根や壁面など、高所作業の場合は安全帯(ハーネス)の着用は必須です。
高所作業のリスクと安全対策のポイント
UHFアンテナは、屋根や外壁など高所に設置されている場合も多く、交換作業は転落や感電のリスクがあります。
ここでは作業前に、必ず押さえておきたい安全対策の基本事項をご紹介します。
作業前に確認したい安全対策
安全対策 | 内容 |
はしごの固定 | 地面が平らで、安定した場所に設置 |
安全帯(ハーネス)の着用 | 屋根や脚立での高所作業時は必須 |
見守り役の同伴 | 作業中の事故防止のために家族などに見守りを依頼 |
作業環境の確認 | 晴天・無風・日中を選び、雨や風がある日は中止 |
ブレーカーを落とす | 感電防止のため、作業前に通電をオフにする |
安全を確保するための実践ポイント
- はしごは角度70度前後を目安にかけ、足元を滑り止めで固定しましょう。
- 安全帯(ハーネス)は屋根作業時の命綱です。安価な簡易タイプもいいので、必ず使いましょう。
- 単独作業は避けましょう。必ず見守ってくれる人を確保してください。
- 作業は必ず明るい時間帯に限定し、風が強い日や天候が不安定なときは延期しましょう。
アンテナ交換作業は危険を伴う作業です。
少しでも「不安だな」「怖いな」と感じたら、無理をせず、アンテナ工事専門業者に相談・依頼しましょう。
初めてでもできる!UHFアンテナ交換の4ステップ
ここからは、UHFアンテナの交換作業を4つのステップに分けてご紹介します。
UHFアンテナ交換の4ステップ
- 古いアンテナを取り外す
- 新しいアンテナを仮設置して方向を調整
- 同軸ケーブルを接続&防水処理
- 受信レベルを確認し、本固定
ステップ1|古いアンテナを取り外す
現在設置されているアンテナを丁寧に取り外します。
- 取り付け金具やボルトの順番を確認しながら取り外す
この時にボルトの位置や向きをメモしておくと、再設置時に役立ちます。 - 同軸ケーブルの接続部も外し、断線やサビなどの劣化がないか確認する
劣化が見られる場合は、ケーブルの交換も検討しましょう。
ステップ2|新しいアンテナを仮設置して方向を調整
新しいアンテナを仮止めし、受信に最適な方向(方角)へ調整します。
- アンテナをマストに仮止めする
- 地元の電波塔の位置を調べて、おおまかな向きに合わせる
スマホアプリやテレビ局のサイトで、電波塔の方角は確認できます。 - 水平器を使って、アンテナが傾かないように調整する
この段階ではまだ本固定せず、受信レベルを確認しながら調整を行いましょう。
ステップ3|同軸ケーブルを接続&防水処理
テレビとアンテナをつなぐ同軸ケーブルを接続し、雨水対策を施します。
- ケーブルの端子(F型コネクタなど)をしっかり差し込み、緩みがないかを確認
- ビニールテープまたは自己融着テープで防水処理
防水処理はアンテナの寿命を大きく左右する重要な作業です。忘れず実施しましょう。
ステップ4|受信レベルを確認し、本固定
最後に、テレビの受信状態を確認しながらアンテナの位置を微調整して固定します。
- テレビの設定画面で「受信レベル」や「チャンネルスキャン」機能を開く
- 映像の安定性を見ながら、角度を微調整(信号強度が一番高い位置に合わせる)
- 問題がなければ、仮止めしていたボルト類をしっかり本締めする
室内でテレビ画面をみてもらい、連携して作業するとスムーズです。
交換後にテレビが映らないときのチェックポイント
「アンテナを交換したのに映らない…」
そんなときは焦らず落ち着いて、原因をひとつずつ確認していきましょう。
- チェック1|テレビのチャンネル設定
- チェック2|同軸ケーブルの接続
- チェック3|アンテナの方向を再確認
チェック1|テレビのチャンネル設定を確認する
アンテナの向きや位置が変わると、以前のチャンネル設定ではうまく受信できない場合があります。
まずはテレビの「チャンネルスキャン(再スキャン)」を行いましょう。
操作例
メニュー →「設定」→「放送設定」→「チャンネルスキャン」
数分で完了するので、最初に確認してください。
チェック2|同軸ケーブルの接続を確認する
アンテナからテレビまでのケーブル接続に緩みや異常がないか確認しましょう。
- ケーブルの端子がゆるんでいたり、抜けていませんか
- サビや断線はありませんか
- 手で軽く押してガタつきがありませんか
また、アンテナ交換前に確認しておいたブースターや分配器も再確認してみましょう。
チェック3|アンテナの方向を再確認する
アンテナの向きが少しズレているだけで受信感度は大きく低下します。
感度はあるのにノイズが入る場合は、方向の微調整で改善する可能性が高いです。
- スマホアプリやNHK・民放の公式サイトで、地元の電波塔の方向
- アンテナの向きが正しいか
ここまでのチェックをしても改善しない場合は、アンテナ工事専門業者に相談しましょう。
アンテナ交換が不安なときは、専門業者へ相談を
UHFアンテナの交換はご自身で行うことも可能ですが、慣れていないと難しいです。
「方向調整がうまくいかない」「交換したのにテレビが映らない」
そんなときは、無理をせずアンテナ工事専門業者に相談しましょう。
業者に依頼すべき判断ポイント
以下の状況にひとつでも当てはまる場合は、アンテナ工事専門業者に依頼しましょう。
判断基準 | 例 |
高所作業に不安がある | 高所が怖い/足場が不安定/転落が怖い |
アンテナの選定や方向調整が難しい | 電波塔の位置がわからない、何を選べばいいか迷っている |
自分でやっても改善しなかった | 映らない原因が特定できない、受信レベルが安定しない |
費用の目安と依頼時の注意点
アンテナ工事を専門業者に依頼する場合の費用相場は、15,000円〜40,000円程度です。
価格は以下のような条件によって変化します。
- 屋根の高さや傾斜など、設置環境の難易度
- 使用するアンテナの種類(八木式、平面型など)
- 配線の状態(同軸ケーブルの劣化、ブースターや分配器の有無)
- 作業にかかる人数や時間、必要な施工内容
また、業者や依頼先を選ぶ際には、以下の点を確認するようにしましょう。
- 見積もり無料であること
- 料金体系が明確に提示されていること(出張費、部材費、施工費など)
- 口コミや施工実績が公開されていて確認できること
大切なのは「自分でやるかどうか」ではなく、「快適なテレビ環境を整えること」です。
少しでも不安を感じたら、アンテナ工事専門業者へお気軽にご相談ください。
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- 地域ごとの電波塔の方角・設置環境を踏まえたご提案
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