倒れたアンテナの放置は危険！映っていても修理が必要な理由と修理に火災保険が適用される可能性

台風などの自然災害や強風によってアンテナが倒れてしまった場合、テレビが映るのであれば修理をしなくても大丈夫なのでしょうか？

結論としては早めに修理をすることをおすすめします。

倒れているアンテナを放置することで、今は映っていても不具合が発生してしまう可能性がありますし、屋根からアンテナが落下し事故に繋がってしまう可能性もあります。

この記事では倒れたアンテナは放置せずに早く修理した方が良い理由と、安く修理ができる方法やおすすめのアンテナについてご紹介いたします。

台風や強風で倒れたアンテナを放置することで起こりうること

では、倒れたアンテナを放置すると具体的にどのようなことが起こってしまうのでしょうか。映りに関しての不具合や落下による事故について詳しく解説していきます。

ブロックノイズが発生する

ブロックノイズとは、テレビの映像が乱れ赤や緑のモザイクのように映ってしまう現象のことです。
原因は様々ですが、多くはアンテナに届いている電波が弱いことや、アンテナの位置のずれなどアンテナ自体に問題があることでおこる不具合です。

アンテナの問題以外にもこういったことが原因であることもあります。

・ケーブルや端子の接続不良
・子供やペットが触れている
・テレビやその周辺機器の故障

全てのチャンネルが映らなくなる

台風や強風で倒れたアンテナを放置することで当然電波を受信できなくなり、全てのチャンネルが映らなくなってしまうということが起こりえます。

アンテナはご家庭の電波の届きやすさや中継所の位置などを考慮して向きや高度などを決定したうえで設置をしているため、倒れてしまうことで都合の悪い位置にアンテナが移動してしまい、電波を受信できなくなることがあります。

電波を受信できなくなるとテレビに「E20〇」という形式のエラーコードが表示されます。その中でもよく表示される3つ紹介いたしますのでご参考になさってください。

E201

これは、「アンテナレベル（地上波の電波を受信する強度）が下がっている」状態のときに表示されるエラーコードです。このエラーはアンテナレベルを高くすることで解消できます。

アンテナが倒れている状態であればアンテナ環境が原因である可能性が高いですが、配線の接続不良が原因で表示される可能性もあるため、アンテナと配線の双方をご確認ください。

E202

これは、「アンテナに届いている電波が極めて弱い」状態か、「アンテナに電波が届いていない」状態の時に表示されるエラーコードです。アンテナが倒れている状態であればこちらのエラーコードが表示されていることが多いでしょう。E202との大きな違いは、電波の強度の違いにあります。

ちなみに、このE202はテレビの機種によっては「0020」や「電波が受信できません」などと表示されることがありますが、E202と同じ意味です。

こちらはアンテナ環境と配線の接続不良の他にテレビの故障などの可能性もありますが、アンテナが倒れているのであればまずはアンテナ環境の改善を行うべきでしょう。

E203

これは、「テレビ局が番組自体を放送していない」、放送休止の状態のときに表示されるエラーコードです。E201、E202に比べて恐らくあまり表示されることはないでしょう。

ですが、稀にそのチャンネルが番組を放送していてもこのエラーコードが表示されることがあります。そういった場合にはまずはテレビを再起動してみましょう。それで改善することがあります。他にもB-CASカードの差し直しなども行ってみましょう。

これを改善した後、電波に問題がある場合にはE201かE202のエラーへ切り替わります。

特定のチャンネルが映らなくなる

「すべてが映らない訳ではないからアンテナではなくテレビの問題なのでは？」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

確かにアンテナが電波を完全に受信していない訳ではありませんが、これはアンテナの問題であることが多いです。ではなぜ一部のチャンネルのみが映らないのでしょうか？

それは、「それぞれの放送局によって電波の周波数や強度が違う」からです。

電波は距離が離れているほど弱くなります。その電波はそれぞれのチャンネルの中継所から出ているため、当然中継所から距離があるご家庭には届く電波も弱くなってしまいます。
また、周波数もチャンネルによって違うため、障害物が一部の電波を遮ってしまう要因となってしまいます。性質としては周波数が高くなるほど電波は弱くなります。

これらの要因によって一部のチャンネルが映らなくなることがあります。

屋根からアンテナが落下する事故に繋がる

単純に、アンテナが屋根から落下し近隣の車に落ちてしまうなどの事故が起こってしまう可能性があります。

台風などの自然災害によって事故が起こってしまった場合には通常は不可抗力とされ家主には賠償責任は発生しません。ですがアンテナが倒れている状態を放置した、つまり管理状況が悪い結果事故が起こったと判断されてしまった場合には免責にならない可能性があります。

そういったことを起こさないためにもアンテナが倒れている場合には放置せずにしっかりと修理をしましょう。

倒れたアンテナの修理に火災保険が適用できる？

台風や強風で倒れたアンテナの修理に火災保険が適用される可能性があります。

火災保険は火災が起こった際だけではなく、家の不具合を修理する際に「その不具合の原因が台風などの自然災害によるものである」ことが認められた場合に適用できる保険です。

雨漏りに適用されることが多いですが、アンテナ修理をする際にも当然適用可能です。手順を解説いたしますので、お得に修理するためにもぜひ利用しましょう。

台風などの自然災害に強い倒れないアンテナがある

ここまで倒れたアンテナを放置すると起こってしまうこと、お得に修理をする方法について解説してきました。色々なことをご紹介させていただきましたが、そもそもアンテナが倒れないことが一番ですよね。

ここからは一般家庭に広く使われているアンテナを紹介した後、台風などの自然災害に強い倒れないアンテナについてご紹介いたします。

八木式アンテナ

皆さんがアンテナと聞いて真っ先にイメージするであろうアンテナです。
一般家庭に広く流通しており、一番シェア率が高いものです。

実は1920年代から研究されていたと言われている歴史のあるアンテナで、テレビ放送以外にもラジオの電波の受信などにも使われていたりなど、用途も多岐にわたります。

寿命は約10年ほどですが、設置している場所やお住まいの環境によって変動します。
金属ですので、海の近くにお住まいであれば潮風によってさびやすくなり寿命は短くなってしまいます。反対に湿度があまり高くないカラッとした地域であれば少し長くなるでしょう。
軒下や屋根裏などの雨よけがある部分に設置していれば雨ざらしになることは少なくなるため寿命は延びていく傾向にあります。
こういった要因がありますので、10年はあくまで目安としてください。

片流れ屋根の家や太陽光パネルが乗っている場合には通常屋根上に設置はできないため、屋根裏などに設置することが多いのですが、電波の強さや配線などの状況によっては設置できない可能性があります。

平面アンテナ

家の壁面に設置する、内部に受信できる仕組みがあるアンテナです。

このアンテナは八木式アンテナとは違い、棒状ではないため台風や強風によって倒れるなどの不具合は起こりません。（あまりにも強風や暴雨が続いた場合には故障することがあります）
デザイン性も高いので人気のアンテナです。

その一方、受信性能が八木式アンテナに比べてやや低く、設置できる壁面も限られてしまう点がデメリットです。
八木式アンテナと比べて内部に構造があるため、当然電波は受信しづらくなってしまいます。加えて壁面に設置するという性質上、八木式アンテナよりも低い位置に設置せざるを得ないためどうしても受信能力は八木式アンテナと比較すると悪くなってしまいます。
また、電波を受信するために中継所との間に大きな障害物が無い壁面を選ぶ必要があるため、外壁面の好きな場所に取り付けられるわけではありません。

寿命は一般的には10～15年です。内部に構造があるため、外部からの影響を受けづらく、寿命は八木式アンテナよりも長い傾向にあります。

室内アンテナ

名前の通り、室内に設置をすることができるアンテナです。

比較的安価に購入ができ、配線などがなく自分での設置が簡単であるということから検討される方も多いアンテナです。
家の外見に一切影響を与えないという点も人気の理由の一つでしょう。

デメリットとしては、平面アンテナよりも電波を受信できなくそれに伴って映りが悪くなる・テレビごとに1台必要であるという点です。
当たり前ですが、室内にアンテナがあるということは家の壁が障害物になっているということですので電波が強い地域であることが求められます。辛うじて電波をキャッチできる程度では映りが悪くなってしまいます。そもそも室内アンテナが電波をキャッチできない環境である場合には全く使えないため、使えない環境で室内アンテナを購入し後悔されるお客様もいらっしゃいます。
また、八木式アンテナや平面アンテナとは違い、テレビに取り付けるものですのでテレビ1台につき室内アンテナ1台が必要になり、お部屋ごとに視聴ができる環境である必要があります。

寿命は5年程度です。屋外用のアンテナと違い、耐久性を考慮して作られていないので電子機器程度の寿命になっています。

まとめ

台風や強風倒れたアンテナを放置すると起こってしまうこと、お得に修理をする方法、そもそも倒れないアンテナについてご紹介させていいただきました。

以上の事をご参考に、ご自宅のテレビのアンテナの修理を行っていいただければと思います。アンテナを変える際には是非この記事で紹介したアンテナの種類とその特性をご参考になさってください。

住空間本舗は火災保険を適用した台風や強風で倒れたアンテナの修理に対応可能・アンテナの種類についてのご相談にもお応えしております！

住空間本舗は、群馬県の前橋市に拠点を置き、群馬、埼玉、栃木で住宅リフォームを行っている会社です。歴15年以上のベテラン職人が在籍しており、自社で管理施工することで、余計な中間マージンを削減し、コストを大幅に抑えることが可能となっています。

アンテナ工事についても八木式アンテナはもちろん、平面アンテナの設置や室内アンテナのご相談にも対応しております。

現地調査・お見積もりは無料となっております。ご相談だけでも結構です。ぜひ一度お問い合わせください！